リノベーション生まれ変わった築110年のアパート
スペイン・バルセロナ 東さん・ミールさんのお住まい
バルセロナに暮らす建築家の東 正明さんとアーティストのエステル・ミールさん夫妻。築110年のレンガ造のアパートをスタジオ兼住宅にリノベーションした。
「くつろぐスペースと働くスペースを分けながら中庭を介して緩やかにつなげ、室内まで光が届くように。北側に立つ高層建物からの視線が課題でしたが北側ファサードをセットバックし、室内だったガレリアを外部空間に変えることで室内への視線を遮りました。そのため都心ながらカーテンはなく、リビングからは木製ルーバーと大きなアイアンサッシが切り取る柔らかな風景を眺めます。インテリアは妻のアート、北欧とスペイン、日本のアンティーク家具で構成しました。
ここはショールームであり友人との集いの場であり、ライフ・ワークバランスを考えて好きなことに専念できる場所。おかげでコロナ禍も健やかに過ごしています」
生活空間と中庭を隔てたスタジオ。2階への視線を遮るルーバーはフィンランドの加熱処理木材。
1階は天井高約3.3mと伸びやか。
テラスはリビングの床と同じ高さで室内外を一体に。
構造壁のレンガを現したキッチン。
中庭の光が室内奥まで行き渡る。
居住者構成 夫婦
建物形態 組積(レンガ)造地上2階建て
床面積 1階 218.50㎡、2階 30.50㎡ 計 249.00㎡
設計期間 4カ月
工事期間 6カ月
竣工 2012年
〈設計〉Mas-aqui
Masaaki Higashi (東 正明)& Esther Mir (エステル ·ミール)
Pasaje Frigola, 11. Bajo 2 08012 Barcelona
info@mas-aqui.com
www.mas-aqui.com
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@masaqui.architecture @masaqui.art