3年の歳月をかけてリノベーションした南房総の家

　千葉県長谷川邸

都心のマンション暮らしに息苦しさを感じ、子育て環境も考えて南房総に移住を決めた一級建築士の長谷川絵美さんご夫妻。都内と比にならないほどの広さと安さの中古の戸建てを購入し、3年かけてセルフリノベーションを行った。
「デザインも家具もすべて希望通りにしたかったので、予算内で収めるため壁の珪藻土塗りやタイル貼り、天井の板張りなど、ほぼ自分たちで施工しました。大変でしたが、そのぶん思い入れは強いです。床面積は希望より少し小さかったのですが土地は広かったので、大工さんの手を借りて1階の南側に2×4で土間を増築しています。ここは室内外の中間のような場所。夫のサーフィンやスノーボードの道具を見せながら収納したり、将来畑作業をするときも役立つと考えました。ライフスタイルに合わせて細部までこだわったので、とても居心地がいいです」

土間の一角に夫のサーフボードやヴィンテージスノーボードを見せて収納。音楽とともにくつろぐ趣味空間。

１階の天井は木造の躯体を現しに。壁の珪藻土は、家じゅうすべて絵美さん一人で施工したため思い出深いそう。

土間にはテーブルと椅子を置いてリラックスしたリビングに。屋外との中間のような土間は愛犬の遊び場にも。

居住者構成　夫婦＋子ども1人＋犬2匹
建物形態　木造 2階建て
床面積　1階 91.2㎡、2階 48.0㎡計 139.2㎡
設計期間　 1ヶ月
工事期間　 3年
既存竣工　1996年
リノベーション竣工　2017年

〈設計〉株式会社アクティ

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jiro sakamotoNovember 17, 2018