アリの巣をイメージした、ゆるやかに繋がる空間
東京 似鳥邸
自分たちのデザインを自由に実験してみたいと、築23年の中古マンションリノベーションを選択した似鳥真実さん、俊平さんご夫妻。デザインテーマとしたのは「巣のような住まい」だ。「アリの巣をイメージして、各部屋が入り組みながら続く空間を考えました。廊下や寝室はドアで仕切らず、けれど垂れ壁などで区切ることで見え隠れしながら緩やかにつながっています。室内はモルタルや土壁、木など、鳥の巣のようにさまざまな素材を組み合わせました。LDK の垂れ壁とキッチン壁に使ったのは黒革鉄。経年変化で風合いを増す素材なので、住まい全体の雰囲気をつくってくれたら。キッチンの天板はステンレスの一枚板で、すっきりした佇まいが気に入っています。リビングの一面は、空間全体のよりどころになるよう広いモルタル壁に。ここに映画を投影して観るのも楽しみです」
居住者構成 夫婦
建物形態 鉄筋コンクリート造 5階建て(1階部分)
専有面積 56.50㎡
設計期間 1ヶ月
工事期間 2ヶ月
既存竣工 1995年
リノベーション竣工 2017年8月
〈設計〉
似鳥俊平(一級建築士)
nitatori.shumpei@gmail.com
〈施工〉
studio hamanari